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【新刊紹介】松井嘉和著 『世界の「古事記」と神国日本』 日本の「根源」への 新たな視点を提供

令和3年05月03日付 6面

 本書は「古事記の世界とは」「日本語とは」「天皇の御存在とは」といった、わが国の歴史・文化・伝統に係はる根源的な問ひに対して、幅広い知識とともに新しい視点を読者に提供する興味深い書である。また豊富な国際経験を有する著者の、わが国と外国との比較を踏まへての種々の所見も貴重である。

 グローバリゼーションの世にあって、わが国の歴史・文化・伝統は閉鎖的・排外的なものであってはならない。「世界に開かれた日本」の観点から、広く外国から異質なものを学び、多元的・多様性の中で寛容の精神を以て相互理解を増進することも大切である。さらには「日本的、日本らしさ」の中に普遍的なものを発見し、これを世界、人類の共通財産にするとの認識を持つことも必要かと思はれる。
 本書で示された種々の論点は、我々のまへに大きな課題を提起してゐるやうに思はれる。
〈税込1430円、神社新報社刊。ブックス鎮守の杜取扱書籍〉
(前宮内庁掌典長・元在ポーランド特命全権大使 楠本祐一)
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