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【新刊紹介】後陽成天皇 橋本政宣編

令和6年07月01日付 6面

わが国の大過渡期に際する 天皇の「なさりよう」を学ぶ

 秀吉と対峙しつつ宮廷文化・文芸を復興させた聖王(本書副題)。
 第百七代・後陽成天皇は、秀吉・家康による天下一統の時代に御在位され、平和な社会の到来を背景として、宮廷文化の開花を齎した英主として知られる。本書は、かうした後陽成天皇の聖徳の諸相を、多様な観点から検証した浩瀚なる研究論集である。

 今上陛下は、御即位に当たり、「歴代の天皇のなさりよう」に学ぶことの大切さを宣明された(「即位後朝見の儀の天皇陛下のおことば」)。まことに本書は、わが国の大過渡期に御在位された後陽成天皇の「なさりよう」の数々を学ぶ上で、必携の論集と言へよう。本書の刊行を心から慶びたい。
〈税込9680円、宮帯出版社刊。ブックス鎮守の杜取扱書籍〉
(國學院大學神道文化学部教授・武田秀章)
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