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【新刊紹介】「天皇学」入門ゼミナール 所 功著

令和6年10月14日付 6面

皇室の永続を願って 「ゼミ生」の輩出を

「天皇とは何か?」。この問ひに正しく答へるためには、歴史・文学・思想・芸術・法制・政治・経済・教育など、多岐に亙って広汎な分野から理解することが必要だが、さうした総合的な学問領域を本書では「天皇学」(皇室学)として提起する。

 「まえがき」「あとがき」から察すれば、皇室が直面する危機的な状況を打開し、皇室の永続を願って、多くの人々が「天皇学」の入門として「天皇史」を学ぶことが必要であるといふことを著者は訴へてゐる。国家存立の基盤たる皇室の永続を願ひ、本書を手に取って「天皇学」の「ゼミナール」の門を叩き、一人でも多くの「ゼミ生」が輩出されることを願って已まない。
〈税込1980円、藤原書店刊。ブックス鎮守の杜取扱書籍〉
(皇學館大学研究開発推進センター准教授・佐野真人)
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