文字サイズ 大小

【新刊紹介】采女 なぞの古代女性 地方からやってきた女官たち 伊集院葉子著

令和6年11月18日付 6面

実証的な新知見で 采女の実像に迫る

 本書で著者は、新しい研究成果をとり入れつつ『日本書紀』の記述を吟味し、采女を分析した。その上で「『日本書紀』に刻印された采女像―幻想の采女と言うべきものだが―を分析し、実像の采女像に迫っていく作業だった」と述懐してゐる。

 また、著者は折口信夫の民俗学的なアプローチを批判する。

 実証的な新知見をふんだんに配して、采女の実像に迫った名著である。
〈税込1870円、吉川弘文館刊。ブックス鎮守の杜取扱書籍〉
(福島・安積國造神社宮司 安藤智重)
関連書籍
[31602023] 采女なぞの古代女性 地方からやってきた女官たち 新刊 おすすめ
円(本体価格 1,700円+税)
伊集院葉子/著 / 吉川弘文館
詳細

読書 一覧

>>> カテゴリー記事一覧