【新刊紹介】ユーモアの玉手箱 憲法学者のもうひとつの落語人生 西 修著
令和6年11月18日付
6面
落語に盛りこまれた 憲法学者の思ひと夢 本書はこれまでの著書とはまったく毛色の違ふ一冊である。落語家の顔を持つ著者が高座で披露してきた「アレンジ落語」をはじめ、「右脳左脳を右往左往させながら」作り溜めてきたといふ二十年分のジョークやギャグが惜しみなく掲載されてをり、一読するだけで自然と笑みがこぼれるまさに「ユーモアの玉手箱」だ。
本書の結びで、著者は「笑いを絶やさず、楽しい人生を過ごしていこうではありませんか。それが、世の中を明るく、和やかにする最高かつ最善の方法ではないかと思います」と主張する。
みんなを笑顔にするために自分にできることはなにか……その答へは多岐に亙るだらうが、著者にとっては人生をかけて取り組んできた“憲法改正”と“落語”であったに違ひない。本書から生まれるたくさんの笑顔で著者の夢が叶ふことを願ってゐる。
〈税込1430円、産経新聞出版刊。ブックス鎮守の杜取扱書籍〉
(神社本庁録事・建島正典)
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