大震災から三十年 感謝をこめて福男選びを 西宮神社
中津川市の福男選び
桐生市の福男選び(女性の部)
【兵庫】西宮市の西宮神社(吉井良昭宮司)では一月十日、恒例の「開門神事福男選び」がおこなはれ、約五千人の参加者が「一番福」を目指して本殿までの参道を駆け抜けた。
開門神事は、当日の「十日えびす大祭」に先立つ忌籠神事のため閉ぢられた門が祭典終了後に再び開くと同時に、参加者がいち早く本殿に辿り着かうと「走り参り」をおこなふもの。本殿前に到着した順番の、一番から三番までがその年の「福男」に認定されてゐる。
今回は運営を担ふ開門神事講社(平尾亮講長)の発案により、「阪神・淡路大震災三十年、感謝を込めて」と銘打っておこなふことに。また能登半島地震の被災地を励まさうと、石川県珠洲市で被災した須受八幡宮の小林隼也権禰宜を招き、開門まで門を内側から押さへる「門押さへ」役として参加してもらふこととなった。
同日中津川でも 岐阜県中津川市の西宮神社(馬島伸治宮司)では一月十日、今年迎へた創建百三十年を記念して「福男選び」を初めておこなった。
これまで総代の間で実施を熱望されてきたが、境内の狭さなどの問題からなかなか実現できずにゐたといふ。このたび地元の関係者や市体育協会などの後押しもあってやうやく念願が叶った。
桐生では昨年に 群馬県桐生市の西宮神社(前原勝宮司)では昨年十一月二十日、「福男選び」を初めておこなった。
関東で唯一、本社である西宮市・西宮神社から分社した「関東一社」である桐生西宮神社は、本社を手本として神社振興策を常日頃から検討してきた。そのなかで「福男選び」は地域から注目され、神社の振興に繋がる行事であることから取り入れることに。十一月十九・二十の両日に執りおこなふ「秋季大祭」にあはせておこなふこととなった。
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