【新刊紹介】中世神道と神社の信仰体系 岡田莊司著
令和7年03月03日付
6面
中世といふ激動の只中 神職による営みを考察 言はずと知れた神道史学・古代祭祀学の第一人者である國學院大學名誉教授・岡田莊司博士による待望の中世神道・神社論である。
この中でとくに我々神職の心を捉へるのは、古代以来、神社祭祀の担ひ手たる神職はその地域の生活者であることが基本であったこと、そして、中世神道とは中世といふ激動の時代の只中にあって神信仰を奉じる神職が懸命に対処した営みの結晶であるといふことである。日本の社会が歴史的な曲がり角を迎へつつある中、あへて本書を神職諸兄に推奨する所以である。
〈税込11000円、吉川弘文館刊。ブックス鎮守の杜取扱書籍〉
(宮城・金蛇水神社名誉宮司、東北福祉大学名誉教授 髙橋美由紀)
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