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【新刊紹介】伝承と往来――地域文化を掘る 阪井芳貴編

令和7年04月14日付 6面

重厚な内容簡潔に 広範な分野を照射

 本書は編者が令和六年三月で名古屋市立大学を退任することを契機として編纂されたもので、「地域文化」を共通項とした十二篇の論文等を収める。編者が長年研究テーマとしてきた沖縄学をはじめ、広範囲の分野が照射されるが、新たな「日本文化論」を形作り、深化させるアプローチ論としての可能性を祕めた知見が散りばめられた一冊である。

 本書に掲載されてゐる各論は、内容の重厚さに比して簡潔に纏められてをり、これまで深く学ぶ機会がなかった論も見つけられるなど、手に取りやすいといふ点も見逃せない。ぜひ一読をお勧めしたい。
〈税込3960円、あるむ刊。ブックス鎮守の杜取扱書籍〉(H・K)
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