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【新刊紹介】天岩戸 太陽のサクレ 広田勇介著

令和7年04月14日付 6面

霊山の尊厳理解した者に 与へられたミッションは

 「天野和明」、明治大学山岳部出身で登山界のアカデミー賞と呼ばれるフランスのピオレドール賞を初めて日本人で受賞した、全身登山家。「林智加子」、爆薬を使用して雪崩を管理するリスクマネジメントの権威、登山ガイド。「竹内洋岳」、令和七年現在、日本人唯一の世界八千メートル峰十四座を完登した生粋の山男。そして本書の著者、「広田勇介」は日本を代表する山岳写真家。この四人は、登山に親しむ者であれば誰もが知ってゐる、日本の登山界に名を刻む代表的な岳人である。
 本書は、吹雪にも負けぬ強靭な精神と未踏の地に挑む不屈の魂をもつ百戦錬磨の登山家である彼らが、一見すると無縁に思はれる神話以来の禁足地、天岩戸神社の御神体である天岩戸洞窟を、史上初めて踏査した記録である。

 読後、やっぱり山に登りたい、と思はせる一冊である。
〈税込2420円、明成社刊。ブックス鎮守の杜取扱書籍〉
(全国教育関係神職協議会理事、群馬県山岳連盟指導委員 山田精一)
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