【新刊紹介】銅像が教えてくれる日本史 丸岡慎弥著
令和8年02月09日付
6面
銅像が語りかける 日本人の「生き方」 私たちは日常の中で、駅前や公園、学校の校庭などに立つ銅像を何気なく目にしてゐる。しかし、その人物が何をなし遂げ、なぜ銅像としてそこに立ってゐるのかを深く考へる機会は、意外なほど少ないのではないだらうか。本書は、まさにその「見過ごされがちな存在」である銅像に光を当て、日本史を読み解かうとする、極めてユニークな一冊である。
本書は、歴史本であると同時に「どう生きるか」を問ひかける書でもある。読み終へた後に街角で銅像を見かけたとき、私たちはきっと立ち止まり、その人物の人生に思ひをはせるだらう。銅像のある日常風景を、今までよりも深く、豊かなものにしてくれる一冊である。
〈税込1100円、育鵬社刊。ブックス鎮守の杜取扱書籍〉
(皇學館大学教育学部教授・渡邊毅)
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