【新刊紹介】火山列島日本の食 稀有な風土がもたらす食のにぎわい 井上 栄著
令和8年02月16日付
6面
風土・フードから 日本の魅力を発信 本書は、著者が若い頃訪れたジャワ島で火山の斜面に豊かな棚田が広がる風景があった一方、タイでは似た気候でありながら赤茶けたハゲ山の風景だったことに疑問を抱いたことから始まる。なぜジャワ島では毎年稲作が継続できるのか。帰国した著者は、日本がジャワ島と同じく水と火山の島であることに注目。そして火山列島日本では、火山噴出物が植物の生長に欠かせない肥料分を恒常的に補給してきた背景を多角的な視点から紹介してゐる。
感染症の専門医師でありながら、歴史学、自然科学、栄養学など幅広い視点から本書を著した著者。我々神職も分野を問はず多くの人々と交流を持ち、より広く多角的な視野と知識を備へ、祈り、そして行動していく者でありたいと感じさせられる一冊である。
〈税込2200円、築地書館刊。ブックス鎮守の杜取扱書籍〉(東京・瀬田玉川神社禰宜 髙橋知明)
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